今秋からアメリカの大学に入学した息子が、元気のない声で電話してきました。
「友達つくるの難しい」
話を聞くと、frat boys 風の子たちがこわいのだそうです。
学校のウェルカムイベントをさぼってジムでイキり、パーティー開いて一軍風を吹かせて騒いでいるのだそうです。
「ここにいると俺は陰キャのように感じる」
日本では人懐っこい息子の弱音に胸を締め付けられるようでしたが、母の心情はさておき、
今日は「陰キャ」「陽キャ」英語でどう表現するかを説明してまいります。
「陽キャ」「陰キャ」
日本で言う「陽キャ」「陰キャ」は英語で「extrovert」と「introvert」が近いと思います。
形容詞としても名詞としても使えるので、「彼は陽キャだ」は英語で「He is an extrovert」
または「He is extroverted」となります。
「extrovert」「introvert」は「外交的」「内向的」と中立的ですが、もう少しネガティブなニュアンスを持つ単語が「nerd(≒オタク)」です。
これは主に趣味や知識に熱中する人を指す言葉ですが、社交能力(social skill)が低いという意味も含まれます。
introvertはshyにあらず
ここまで書いて古傷が痛みました。
ああ、私も同じような心情になった、と。
自己主張しないでいると「めいたい子はshyだ」
話に入れないでいると「あなたはquietだね」と。
当時はけっこう腐ったものです。
introvertとshyは、人との関わり方や自分の感情に関する性格の違いに関係してきます。
introvertは内向的、shyは恥ずかしがり屋という意味ですが、introvertやquietは、一人でいることを好み、多くの人と接すると精神的に疲れると感じる人を指します。
社交的でない(anti-social)というわけではなく、自分の内面に向き合うことを重視する人です。
shyは、社交的な状況で緊張したり固まったりする人を指します。
shyな人は一人でいることを望んでいるわけではなく、他人と交流することにすこし抵抗がある人です。
アメリカの若者は自己紹介の段階から「私はintrovertで…」などと言いますので、この機会に
頭の片隅にでも覚えておくと便利です。